ピアノの歴史についてご紹介します。
弦を叩くことで発音する鍵盤楽器を作ろうという試みは早くより存在していました。
中でも鍵盤付きのダルシマー系の楽器がピアノの先祖とみる向きもありますが、一般的に、現在のピアノはトスカーナ大公子フェルディナンド・デ・メディチの楽器管理人であったイタリア・パドヴァ出身のバルトロメオ・クリストフォリが発明したとみなされています。
クリストフォリがいつ最初にピアノを製作したのかは明らかではありませんが、メディチ家の目録から1700年にはピアノがすでに存在していたことが知られています。
現存する3台のクリストフォリ製作のピアノはいずれも1720年代に製作されたものです。
1790年から1860年頃にかけての時期に、ピアノはモーツァルトの時代の楽器からいわゆるモダンピアノに至る劇的な変化を遂げました。
この革新は作曲家や演奏家からのより力強く持続性の高い響きの尽きぬ要求への反応であり、また高品質の鋼鉄によるピアノ線を弦に用いることができ、正確な鋳造技術により鉄製フレームを作ることができるようになるといった、同時代の産業革命によって可能になりました。
時代を追ってピアノの音域も拡大し、モーツァルトの時代には5オクターヴであったものがモダンピアノでは7オクターヴか時にはそれ以上の音域を持っています。
1823年長崎出島オランダ商館付き医官のシーボルトが日本にスクエア・ピアノを持ちこみました。
1868年の文明開化を経て1879年現在の東京芸術大学音楽学部である音楽取調掛が設立されました。
「西洋の音楽をそのまま受け入れるのではなく、日本人に合う、新しい音楽を作ること。
そのためには専門的な音楽家の育成の場と、公立学校の音楽教育のシステム作りが必要」という目的で設立されたのです。
そして1880年にはルーサー・ホワイティング・メーソンが初代教師として招聘され、それからようやく日本のピアノ史が始まりました。